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ショートストラドル

ボラティリティ売りは、負けるまでは勝っているように感じます。ボラティリティ買いは、勝つまでは負けているように感じます。ショートストラドルは「何も起こらない」という見方を最も純粋に表現した戦略です。

同じ行使価格のコールとプットの両方を売り、最大限のプレミアムを受け取ります。原資産が行使価格の近くに留まれば利益になります。どちらかの方向に大きく動けば損失となり、その損失は無制限です。セータが収入源です。ガンマがリスクです。

💡

ボラティリティ売りは小銭拾いのようなものです。ロードローラーは予告なくやってきます。

取引内容

The SetupYou receive premium
売りATMコール 1枚
売り同じ行使価格・満期のATMプット 1枚
最大利益
プレミアム合計
最大損失
無制限
上側損益分岐点
行使価格 + プレミアム
下側損益分岐点
行使価格 - プレミアム

インプライド・ムーブ(反対側からの視点)

計算は同じで、賭けの方向が逆です。

インプライド・ムーブ = ストラドル価格 / スポット価格。

BTCが95,000のときの4,200のストラドル = 4.4%のインプライド・ムーブ。市場はBTCが4.4%動くと言っています。あなたは「いや、動かない」と言っているわけです。BTCが90,800から99,200の範囲に留まれば利益になります。市場が正しければ(あるいはさらに悪いことに、市場の見積もりが控えめすぎた場合)、損失を被ります。

P&Lの仕組み

ペイオフは逆V字(テント型)です:

  • 行使価格ちょうどの場合。 ベストケースです。両方のオプションが無価値で満期を迎えます。受け取ったプレミアム全額が手元に残ります。
  • 行使価格から離れていく場合。 一方のオプションがITMになり、損失が発生します。プレミアムがクッションの役割を果たします。
  • 行使価格から大きく離れた場合。 損失は無制限です。一方のレッグがディープITMとなり、プレミアムでは損失をほとんどカバーできません。

:BTC 100kでのショートストラドル

100kのコールを5kで売却。100kのプットを4kで売却。受取クレジット合計 = 9k

満期時のBTC
ショートコール
ショートプット
P&L
$80,000
$0
-$20,000
-$11,000
$91,000
$0
-$9,000
$0
$100,000
$0
$0
+$9,000
$109,000
-$9,000
$0
$0
$120,000
-$20,000
$0
-$11,000

受け取るのは9kです。それに対して、たった1つのセッションでその何倍もの損失を被る可能性があります。この非対称性は現実のものです。

ペイオフを試してみる

満期時のスポット$100k
$70k$130k
受取プレミアム合計$8k
$1k$20k
BE $92kBE $108k$0+$8k-$22k$70kK $100k$130k満期時のスポット価格損益
決済
$100k
損益
+8.0k
最大損失
多額
最大利益
+$8k

使いどころ

  • 原資産が狭いレンジで推移すると予想している
  • 実現ボラティリティの着地点に対してIVが割高だと考えている
  • 無制限のリスクを管理する覚悟がある
  • 動きが大きくなりすぎた場合は積極的にヘッジするか早期に手仕舞う計画がある

ボラティリティ・リスクプレミアム(構造的な優位性)

平均的には、インプライド・ボラティリティは実現ボラティリティを上回ります。つまり、ショートストラドルには構造的な追い風があります。市場は予想される値動きを組織的に過大評価しており、あなたはその差分を利益として得られます。

しかし、その平均値には、売り手を吹き飛ばすテールイベントも含まれています。FTXは崩壊しました。Lunaはゼロになりました。2020年3月のCOVIDショックでは、BTCが2日間で50%動きました。ボラティリティ・リスクプレミアムは実在しますが、タダ飯ではありません。それはテールリスクを引き受けることへの対価なのです。

⚠️

ショートストラドルの損失は無制限です。フラッシュクラッシュや急騰が起きれば、受け取ったプレミアムの何倍もの損失が発生する可能性があります。これは放置しておける戦略ではありません。事前に定めたストップ水準、口座残高に対するポジションサイジング、早期損切りの覚悟。この3つはすべて必須です。

グリークス早見表

グリーク
符号
平易な説明
デルタ
~0
エントリー時はほぼニュートラル
ガンマ
--
最大のリスク。大きな値動きは損失を加速させます。
セータ
++
日々の収入が最大。時間は最良の味方です。
ベガ
--
IVの上昇は痛手。エントリー後はIVの低下が望ましい。
よくある間違い
間違い負けではなく勝ちを基準にサイズを決める
実際はプレミアムで$9kを受け取り、$9kの利益を前提にサイズを決めた。BTCが一晩で20%下落。ストラドル1つあたり$11kの損失です。勝ちのシナリオではなく、負けのシナリオを基準にサイズを決めましょう。
間違いストップを置かない
実際はストップなしのショートストラドルは、「口座資金が2%増えた」と「破綻した」のコイントスです。エントリーする前に出口を決めておきましょう。
間違い暗号資産で週末をまたいでストラドルを売る
実際は24時間365日の市場に休みはありません。出血を止めてくれる市場のクローズも存在しません。日曜夜の清算カスケードで、スマホを確認する前にBTCが15%動くこともあります。
間違い既知のカタリストの前に売る
実際はETF承認判断や金利発表前の高いIVはタダ飯ではありません。市場が実際のイベントを織り込んでいるのです。イベントが実際に動きをもたらせば、ガンマとベガの両方で大打撃を受けます。

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